幼なじみと恋物語
9.嘘と
昼休み、制服に着替えたわたしは、真梨と屋上へ向かっていた
衣装はハンガーにかけて袋に入れて、本番まで保存
コルセット、苦しかったからお昼あんま入らないかも
「んー、いい天気だ」
「晴、あんた体型変えないでよ?作り直しとかイヤだからね」
「わかってるー」
扉の陰になっているところに座って、お弁当をひろげる
真梨も隣りでパンを食べている
「あ、真梨あのね……」
口を開いたとき、不意に誰かの声がした
誰か来たんだ