本屋 和正の優雅な読書
終電で出会った変な男
姫野 優花(ひめの ゆうか)がこんな終電に乗るのは、実に珍しい事だった。

大学の講義が終わり、夕方に友人達と飲みに出かけた。

二十歳という事もあり、酒の飲める年齢。

すぐに酒のよさを覚えた彼女。

ゆるふわな茶髪のセミロングに、ぱっちりとした目の可愛い系の優花ならば、少量のカクテルですぐに顔を赤くして、愛らしい寝顔でも見せれば男性陣の好感度アップといった所なのだろうが。

…何というか、彼女は団塊世代の親父だった。

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