fragile
出会い

1

生きる事が億劫だった
皆嘘をついてばかり
誰も味方なんて居なくて

そんな時携帯を買ってもらった
もちろん連絡を取り合う相手なんて親くらい
最新機種で普通なら自慢したがるだろうが、自慢する相手すら居ない

とりあえず有名なSNSに登録してみた
といってもやはり人と絡むのは苦手
どうせ嘘なんでしょ、そう思っていた

ある日、いつも通りサイトを見る
ダイレクトメールが届いていた

誰からだろう、迷惑メールだろうな

そんな事を思いながら新着メールの文字をタップした

『死にたいと思わない?』

言葉を失った
誰がこんなメールを?
なんのために?
一体どうして私の名前を知っているの?
いろいろ思ったけど、送ったのは

『はい、死にたいです』

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