ダブルスウィッチ
だけどそれは突然やってきた。


「クリスマスプレゼントに何かほしいものある?」


そう聞かれたとき、初めてのプレゼントという響きに舞い上がっていたのを覚えてる。


「高いものじゃなくていいから、ネックレスが欲しいな」


ダブルベットの上でシーツを体に巻き付けながら、甘えた声で彼の腕の中に潜り込む。


彼はえみりの髪を撫でながら、いいよと優しく囁いた。


「じゃあ一緒に買いにいこうか?

好きなのを買ってあげるよ」


プラネタリウム以来、ホテルでしか顔を合わせていなかったえみりにとって、それは嬉しい申し出だった。


「ありがとう!嬉しい!」


首に手を回しながらそう言うと、彼の指ははだけたえみりの胸元をゆるゆると弄びはじめる。


「や……もぉ、亮介さんたらぁ」


そう言ったときにはもう彼の顔はえみりの胸に埋まっていて、舌先で乳首を転がしながら吸い上げていた。


ビクンと体が跳ねる。


自分の体が、もうすでに潤っていることを実感していた。


えみりはもう自覚している。


亮介にしか潤わなくなっている自分の体を……


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