結局、メールを返すことはできなかった。
悠斗をおいていった純麗さんのことを責めてしまいそうな自分が嫌だった。

私は、泣きながら寝てしまったみたい。
急に目が覚めて、携帯をみたら悠斗からメールがきてた。

“菜美ごめんな。だけど菜美も大事な存在だから。
添付した写メ、画質悪いけど菜美と俺が初めてメールした日のやつなんだ。
ずっと菜美に見せたかったんだ。
俺と菜美は同じ花火を見てるんだよ。
菜美のことは妹としかみれないけど、家族のように同じ時間を過ごしたい。”

本当に画質悪くて、綺麗かどうかさえ分かんなくて、だけど私にとっては待ち受けにするほど、綺麗で悠斗と同じ時間を過ごした証になったんだ。


悠斗…私には綺麗すぎたよ。

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