君に恋した。
出会い
スキ。すき。好き。大好き…
14歳冬。あなたに恋した。
あたしは山野愛。
現役中学2年生。
学校やクラスでは特に目立たず、ごく普通の女子中学生。そんなあたしが初めて恋に落ちた…



14歳の冬。あたしは、夕飯の材料を買いに出かけた。なぜなら、お母さんは仕事で夜遅いし、お父さんは…あたしが5歳の時に事故で亡くなった。あたしは、お母さんと2人で生活している。お母さんは、あたしを育てるために朝早くから夜遅い時間まで仕事をしている。あたしはていうと、毎日学校行って、がんばって勉強している。高校進学したら、きちんと親孝行したいと思っている。だから、夕飯や家事はすべてあたしがやっている。夕飯を買い、帰り道の出来事。街の不良たちが喧嘩をしている。そんな光景を毎日のようにみる。けど、今日は違った。その不良の中に金髪の男がいた。彼はうちの中学の制服を着ている。ネクタイの色も赤…あたしと同じ学年だ…あたしは、呆然と立ち尽くしていた。
彼は何者だ?
あの余裕の動き。
今まで見た中の喧嘩と違う。
余裕を持って喧嘩をしている。
ボーッと立っていたら、いつの間にか彼が近づいてきた。
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