イケメンSPに守られることになったんですが。


どんな非常事態でもお腹が空いて、すぐ眠くなる。


それは健康な証拠だと思っていたけど、もしかして私って変わってる?



「それだけ高浜さんに心を許してるってことかな」


「ぐ……っ!?」


「おい、大丈夫かよ」



突然喉を詰まらせた私に、矢作さんがお茶を差し出した。


いきなり亮司さんの名前出したりするから、むせちゃったじゃん。



「……に、してもさー。
お前ってほんと、可哀想なくらい色気がねえなー」



矢作さんが、私のらくちん部屋着の姿を見て、呆れ気味に言った。



「すいませんね、別にいいでしょ……」



実はこの下ノーブラだけど、冬の厚い生地だと何も見えないしね!


リョウさんに言われたように、絆創膏でもはっとけばいいかと思うくらいさ。


別に矢作さんにどう思われたっていいもん。


何よりまず、ご飯が先。


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