イケメンSPに守られることになったんですが。
「あ、あのう」
「はい、なんでしょうか」
「家事くらい、させてください。
仕事が見つかるまでタダで置いてもらえるなら、それくらい……」
「気にしなくて良いですよ」
「気にしますよ……」
気にするなって言う方が無理でしょ。
何の見返りもなく置いてくれる人がどこにいるの。逆に怖いよ。
「何かしてた方が落ち着くので。
お手伝いさせてください、お願いします」
ぺこりと頭を下げると、亮司さんはふっと低く笑った。
「そうですか。
じゃあ、お言葉に甘えて。
まず洗濯をお願いできますか?」
「了解ですっ!」
私は亮司さんに敬礼すると、洗濯機がある脱衣所へと向かった。