イケメンSPに守られることになったんですが。
6・お出かけしたんですが。
────警護4日目。
テロリストが要求した期限まであと8日。
昨日、掃除・洗濯・不用品の片付けをしてしまった私と亮司さんは……
すっかり、やることがなくなっていた。
さすがにテロリストも、SPの自宅までは来ないらしい。
「ほっ……」
久しぶりにスマホに触った私は、ほっと胸をなでおろす。
見ているのはもちろん、小説サイト『Cherry's Cafe』。
なんで安心したのかというと、ファン登録してくれた人の数が減っていなかったからだ。
むしろ1人増えていた。
やはり賞をとったのが大きかったのか、発表から何ヶ月か経った今でも、【六花の翼】のPVは地味に増え続けている。
「ありがたや、ありがたや~……」
まだ見捨てられてない。
大丈夫、大丈夫。
よく考えれば、学生さんの作家さんはテスト期間とか、まるっと休んだりしてるもんね。
そういう人がちょっと更新滞ったからといって、私はファンをやめるか?
ううん、やめない。
そのうち書くだろうと思って、そのままにしておく。