イケメンSPに守られることになったんですが。
……は?
なに言ってるの、この人……
「実在……するわけ、ないですよ。
あれは私が適当に作った団体です。
日本人ばかりでキャラがかぶるから、インパクトのあるバックを持った外国人キャラを出そうと思っただけで」
「それが、困った事に、同じ団体名のテロリストグループが実在するんですよ」
「嘘だあ!!」
なんなの、これ。ドッキリか何か?ありえないよ。
「嘘じゃないんだよな、これが。
まだ謎の多いテログループ、SEX CANNONS。
超能力を使ったような神業で、各地でテロを行ってる」
若い人たちのうちの一人が口を挟んだ。
今時の長めの前髪を、斜めに流している。
「超能力……」
「あなたの作品のSEX CANNONSも、超能力者軍団という設定ですよね」
「はあ、そうですけど」
「あなたは【六花の翼】でSEX CANNONSという同じ名前のテロ組織を書いてしまったがため、
実在するSEX CANNONSに、命を狙われることになってしまったのです」