イケメンSPに守られることになったんですが。
「まぁ……そんなにヘコむなよ。
軽い交通事故に遭ったぐらいだと思っておけ」
こ、交通事故……さすが警察官……。
「亮司にも言ったけど、お前は妙なオーラが体中から出てんだよ。
だから、普通の女に相手にされない変わり者が癒やされたくて寄ってくるんだ」
「そんなの、やだぁ~……」
佐々木さんも私を癒やし系とか言ってたし、こうも変な人ばっかり周りに集まってくると、もしかしてそれは間違ってないのかもと思うけど……。
変人限定じゃイヤだい!
それに、そうしたら私は誰に癒やされたらいいの?
もう、結構ぼろんちょなんですけど。
「いいだろ、変人にも相手にされないよりは。
その中から、マシなやつを選べよ」
「えぇ~……」
「それに……」
リョウさんは体を離し、私の顔をのぞき込む。
「俺はそういう変なお前が、わりと気に入ってるぜ?」
──ドクン……。
リョウさんの瞳が、そして声も、いつもより優しくて……。
胸が、高速のリズムを刻みだす。