イケメンSPに守られることになったんですが。
「ちょ、あ、の、もうひとつ!もうひとつ大事なことがっ!」
「あぁ?『やっぱりやめます』はナシだぜ?」
自分の服に手をかけながら、歯で私のブラ紐に噛み付いてずらそうとしていたリョウさんが、顔を上げる。
うわぁ、なにその壮絶な色気……。
じゃなくてですね!
「あの、亮司さんは……っ」
「亮司?」
「亮司さんは、私のこと……どう、思ってるんでしょうか……」
昼間突き放されたことが、どうしても気になる。
どういう気持ちで、他の男の人にも目を向けるように言ったの?
「……大丈夫。
結局は、亮司も俺も、根っこは一緒だ。
それは、わかってるよな?」
リョウさんは亮司さんと同じ顔、同じ声で私に優しく言い聞かせる。
「はい……」
返事をすると、リョウさんは再び、私のほぼ平らな胸に顔をうずめた。
「じゃあもう余計なこと考えるな。
……お前はただ、俺を感じてろ」