イケメンSPに守られることになったんですが。
……それ以上の質問は、許されなかった。
リョウさんの唇が私の唇をふさぎ、長い指が思考を奪っていく。
体のあちこちに唇を這わされ、肉食獣に捕食される小動物になった錯覚に陥る。
もともとクラクラしていた頭はあっというまにふにゃふにゃになって、彼の言葉どおり、余計なことを考えている余裕はなかった。
リョウさんが触れて、吐息がかかった部分が熱くて、火傷しそう。
その熱に溶かされて、彼を迎え入れるころには、自分の魂がだんだん遠くに離れていくのを感じていた。
ああ、お互いに好きで抱きあうのって、こんなにすごいことなんだ。
今までとは、全然違う……。
私は21年生きてきて、やっと理解し……。
そうして。
私はリョウさんに……。
それはもう見事に。
理性も意識も、なんだか色々なことをたくさん。
ぶっ飛ばされた。