イケメンSPに守られることになったんですが。
な……っ。
な、ななな、なななな、なななな……っ。
なんだこれはぁぁぁぁぁぁっ!?
もう何度も見た覚えのある、中園さんの寝顔が、なんでこんなところに!?
目元の化粧がこびりついているのはなんでだ!?
で、なんで俺も彼女も、上半身裸で……今、真冬だぞ?
ちょっと待て、えっ、ええええ!?
俺は慌てて彼女の腕から手を離す。
そして、そっと……。
ほんの少し、自分たちにかかっていた布団をめくって、恐る恐る中を見た。
「…………ッ!!」
何も着てない……!!
し、し、しかも中園さんの鎖骨の下あたりに、赤い痕がいくつか……。
ちょ、ちょ、ちょっと待て、落ち着け俺……。
中園さんの肩が寒くないように、深く布団をかぶせてから、痛む頭を抱えた。
ま、まさか、俺……いや、リョウ、か……?
……やってしまったんじゃあ…………。