イケメンSPに守られることになったんですが。


な……っ。


な、ななな、なななな、なななな……っ。


なんだこれはぁぁぁぁぁぁっ!?


もう何度も見た覚えのある、中園さんの寝顔が、なんでこんなところに!?


目元の化粧がこびりついているのはなんでだ!?


で、なんで俺も彼女も、上半身裸で……今、真冬だぞ?


ちょっと待て、えっ、ええええ!?


俺は慌てて彼女の腕から手を離す。


そして、そっと……。


ほんの少し、自分たちにかかっていた布団をめくって、恐る恐る中を見た。



「…………ッ!!」



何も着てない……!!


し、し、しかも中園さんの鎖骨の下あたりに、赤い痕がいくつか……。


ちょ、ちょ、ちょっと待て、落ち着け俺……。


中園さんの肩が寒くないように、深く布団をかぶせてから、痛む頭を抱えた。


ま、まさか、俺……いや、リョウ、か……?




……やってしまったんじゃあ…………。




< 268 / 438 >

この作品をシェア

pagetop