イケメンSPに守られることになったんですが。
……ダメ。
言わないで。聞きたくない。
それでも無情に、亮司さんは私が予想した通りに……。
私に対して、その大きな体を折り曲げ、叫んだ。
「本当に、すみませんでしたぁぁぁぁぁっ!!」
あーあ……言っちゃった……。
「ど……して、謝るんですか……」
「中園さん……」
「それって、私とはこれ以上どうなるつもりもないって、こと、ですか」
涙があふれてきて、リョウさんの言葉を思い出す。
うん……そうだ。
リョウさんは、大丈夫としか言わなかった。
亮司さんが私のことを好きだなんて、ひとことも言わなかった。
「すみ……ません……」
亮司さんはすまなさそうに、私に再度頭を下げる。
それを信じたくなくて、私は聞いてしまう。
「ほんとに、本当に何も覚えてないんですか?
何も……知らないんですか?
本当は、見てたんじゃないんですか……?」
すると亮司さんは、みるみるうちに眉間にシワを寄せた。
そして……。
怒ったような顔で、怒鳴られた。
「見ていたなら……っ、こうなる状況になるのがわかっていたら、リョウを止めたはずです!
俺が、あなたに、手を出すわけ……っ、そんなの許すわけないじゃないですか……!」