イケメンSPに守られることになったんですが。


警護……。いわゆるSPってやつ?


鼻をすすりながら彼らを見上げる。


確かに、皆体格が良い。



「あなたを警護しながら、公安と連携してテロリストたちを検挙するつもりです。

我々は公務員です。

善良な市民であるあなたの命を、守る義務がある」



やっと年長さんが出てきた。


もしかしてこの人、ケータイ小説とかついてこれなくて、高浜さんに説明を丸投げしてたんだろうか。


歳にしては浮かれた茶髪の年長さんは、私に優しく話しかける。



「私たちが、あなたを警護する任務を負ったチームです。

私は班長の上地です」



あ、やっぱり班長さんなんだ。


班長さんは若い人から一人ずつ指差しながら紹介していく。



「この斜め前髪が、新城(シンシロ)。

短髪でこっぱちが、矢作(ヤハギ)。

パーマにみせかけてくせ毛の大西(オオニシ)。

彼らは、ホテル周辺の警護をします」



は?ホテル?


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