イケメンSPに守られることになったんですが。
もうやだ、この感情の起伏が激しすぎる性格……。
また自分が嫌いになったよ。
シュンとしていると、新城さんから思わぬ発言が……。
「それにさ、ブラックがウソをついたっていうか、お前をからかっただけには見えなかったんだよな……」
「……は!?」
なんでそんな、その現場を見てきたような発言を……?
まさか、この人……!
「人が寝てる間に、勝手に記憶見たのっ!?」
「え?あ、ああ、その……だって、特殊班崩壊の危機なんだぜ。
高浜さん謹慎して、班長も頭抱えててプシューってなってるし」
「だからって、だからって……!」
よりによって、あんな恥ずかしい記憶を……!
みるみる真っ赤になった私を、新城さんは冷静に見ている。
「大丈夫、俺はお前の記憶しか見てない。
つまり、お前の視点でしか見えないから、お前の状態はほとんど見てないんだ。
その代わり、ブラックの姿とか顔が全部見えたから、俺がブラックに抱かれた気分で、すごく不愉快だ……」
それはそうでしょうね……。
新城さんは思い出してしまったのか、今にも吐きそうな顔をする。
もう記憶を見られたことは考えないでおこう。それより。
「……ねえ、本当に……?
男の人から見ても、リョウさんが私をからかっているようには見えなかった?」
「ああ……」
新城さんは、苦笑してうなずいた。