イケメンSPに守られることになったんですが。
「へ……?」
辞める……って?
「……頼む中園、高浜さんと和解してくれ。
高浜さんが辞めるなんて、ありえない……」
新城さんが私の肩をつかみ、揺さぶる。
「そんなこと言われても……」
どんな顔で会えばいいのか……。
「頼む。
高浜さんは、俺たちの大事な仲間なんだ。
あの人がいるからこそ守れる命が、いくつもあるんだ」
「…………」
「酷なことを頼んでるのはわかってる。
でも、俺たちはチームなんだ。
一人でも欠けたら、機能しない。
頼む、高浜さんと会ってくれ」
腰を90度に折って、頭を下げる新城さん。
私がそれを、無視できるわけなかった。