イケメンSPに守られることになったんですが。
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中園さんがいなくなった部屋は、いつもより広くて、静かに感じた。
「……クソッ……!」
どうして俺は、こんなに女性の扱いがへたくそなんだろう。
中園さんが倒れたあと、心の浅いところに、リョウがのっそり起きてきた。
『いったいどういうことなんだ!!』
責めた俺に、あいつはひとこと。
『悪い。久しぶりにはりきりすぎて疲れて、俺もぐっすり寝てた』
……そうじゃないだろうっ!!
『寝てた理由を聞いたんじゃない!』
俺は今朝の修羅場の記憶をリョウにむりやり引き継ぐ。
するとその記憶を見たリョウは、驚いた声を出した。
『なんでそうなるんだ?』
なんでって、お前……。
『お前が素直に麻耶に想いを打ち明けて、そのまま朝からもう一発やれば済んだ話じゃねえか』
……ふ……っざけるなぁぁぁぁぁっ!!
お前のせいで、大変なことになってるんだぞ!
でも相手は意識だけの状態で実体がないから、殴るわけにもいかない。
とにかく、お前の記憶を見せろっ!