イケメンSPに守られることになったんですが。


『へいへい』



なんなんだ、この温度差は……。


はらわたが煮えくり返る思いを抑えながら、リョウの記憶を確認して……。


絶句した。


中園さんのいう『安全装置をはずしてしまった』という言葉の意味が、初めてわかった。


まさか、彼女の方から、キスまでしてくるなんて。


いや、それよりも。



『リョウさんも、亮司さんも、大好き……』



って……本当なのか……?


酒に酔っているだけじゃないのか?


しかしその後の彼女の行動で、そんな卑怯な疑問は打ち砕かれる。


彼女はリョウの行為に何の抵抗もせず……。


潤んだ瞳、聞いたこともない高い声、初めて見る大人の女性の顔、細すぎる体……それぞれで、リョウをこれ以上ないくらい煽り、ヤツの体を受け入れた。


リョウは最初こそ彼女の反応を探るように優しくしていたが、だんだんと彼女を壊すくらいの勢いで……いかん、これ以上は……。


リョウと俺は体は同じといえど、どうしても他の男に彼女を組み敷かれているようで、吐き気さえ感じるが、目をそらすわけにもいかない。


どうやら最後はちゃんと彼女の外で果てたらしく、それだけは少し安心した。


……しかし、なんということをしてくれたんだ……。


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