イケメンSPに守られることになったんですが。
「だから、言ったじゃん。
お前、失礼なこと考えただろって」
矢作さんが普通のテンションで言う。
本当かよー……。
もういい。事件が解決したら、絶対ネタにする。
人気が出たら続編も書けるじゃん、これだけいたら。
「ちょっと、まってくださいよ。
高浜さんは……何が特殊なんです?」
「ああ、こいつは……」
班長がいやな笑い方をした。
若者3人も、くすくす笑ってる。
「透視ができます。」
高浜さんが一言で言った。
透視?透視って……
「ものを透かして見ることができるので、誰より早く、あなたが地下道にいるのがわかりました」
……うそーん!!
「エロ漫画みたいな設定だよなー、高浜さんだけ」
「マルタイ透かさないでくださいよー」
「そんなことするかっ!!
なんなんだお前ら、さっきから黙って聞いていれば!!」
高浜さんが赤くなって怒ると、若者達は「きゃーこわーい」と言って笑った。