イケメンSPに守られることになったんですが。
14・最終決戦なんですが。
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お母さん。
俺を産んだことを、後悔していますか。
お父さん。
こんな風に精神が分裂してしまった俺を、恥じますか。
あなたたちに抱きしめられた記憶がない俺は、自分のことが大嫌いです。
あなたたちに捨てられたのだから、俺に価値などないのでしょうね。
だから、ぐだぐだと悩みすぎて……。
やっと見つけたと思った大事なものを、手放してしまいました。
それは、精神が分裂したままの俺を、好きだと言ってくれた女の子。
俺と同じ、自分のことが嫌いな女の子です。
だけど、絶望しながらも、傷つきながらも、まっすぐに歩く彼女を、俺はとても愛しく思うのです。
彼女を励ました言葉は、ずっと俺自身が誰かに言ってほしいと思っていた言葉でもありました。
幸せの種を、やっと見つけたと思いました。
だけど、大事にしようとしすぎたのか、芽が出る前にそれは枯れてしまい……俺から離れていってしまいました。