イケメンSPに守られることになったんですが。


「できた~!」


翌日……熱は下がり、昼には普通に起き上がれるようになったものの……結局再校チェックに夕方までかかってしまった。


「ご飯はどうしましょう?
今日こそ、何かおいしいものを食べに行きましょうか?」


部屋から出てきた私は、リビングのソファでテレビを見ていた亮司さんに問う。


「もう、平気なのか?」

「うん。亮司さんのおかげで、いい感じ!」


長引かないで良かった。やっぱり一番大事なのは睡眠なのね……。

一人で納得して、亮司さんの横にそっと座る。


「で、ご飯どうします?」

「冷凍うどんでもいいよ。今日はのんびりしよう」

「ええ~、でも昨日もろくに食べてないんじゃ……」

「ああ、そうだな……久しぶりなのにおあずけを食らったままだった」


ん?おあずけ?

そんなの、私してないけど……。

不思議に思って見上げると、いつの間にかこちらを向いた亮司さんが、ちょっと悪い顔で笑っていた。



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