イケメンSPに守られることになったんですが。
「……昨夜風呂に入ってないよな。よし、シャワーを浴びよう。一緒に」
「い、一緒に?」
ま、まさか……お風呂場で何かいたしてしまうおつもり?
「いえ、一人で大丈夫です……」
お腹空いたし、病み上がりだし……。
「ダメ。麻耶の小説のセリフを借りるなら、『お前に拒否権はない』だな」
「そ、そんなの私書いたことな~い!」
身の危険を感じて立ち上がった瞬間、亮司さんは人間とは思えない速さで、私を羽交い絞めにした。
「きゃああ~!」
「大丈夫だよ、俺が洗ってあげるから」
「いやあああ~!」
何も大丈夫じゃない!
亮司さんのオッサン度は、日に日にひどくなっている……。
そのうちハゲ散らかして、下ネタばっかり言うようになるんだ~!変化って残酷!
……けど、それも面白いかもしれない。
そう思えるのは、相手があなただから?
なんて、少し油断したら、あっという間に浴室に連れ込まれてしまった。
そのあとのことは……皆様の妄想に、お任せいたします。
【end】