イケメンSPに守られることになったんですが。


この寂しさは、今までの孤独とは全然違う。


これは、あなたが私に幸せを与えすぎたせい。


あなたがいるうちは満たされて、いなくなってしまうと途端に枯渇するという、終わりの見えない井戸。



「……ごめんね」



私はそっと、亮司さんの首筋に唇を這わせる。


そして鎖骨に、胸に、キスを落とした。


……疲れてるんだもんね。


なのに、抱っこしてもらえなくて不満に思う私が悪い。


ごめんね。


これくらいのいたずらは許してね……。


そっと身を起こして、再び亮司さんを跨いでベッドから離れようとする。


その手を、突然がしりとつかまれた。



「ひえっ!?」



思わず大きな声を出してしまうと、亮司さんはゆっくりまぶたを開けて、まるでリュウさんみたいな顔で笑った。



「……こら、いたずらっこ」


「お、起きてたの!?」


「職業柄、寝てても誰かがこっそり近づけば起きるさ」



うわぁぁぁぁぁ。


なんて恥ずかしい……。


亮司さんの上に乗ったまま顔を隠そうとした私の手も、彼は簡単に封じる。


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