イケメンSPに守られることになったんですが。
「ふふ、変顔で写メでも撮る?」
私は亮司さんからエプロンを受け取り、ふざけて体にあててみる。
すそはちょうど、膝上20センチくらいかな?
そして亮司さんを見上げると、彼は……
「ダメだ!写メは、絶対ダメだ!」
と、必死になって言った。
その手には、うすっぺらいカードがにぎられている。
「なにそれ?」
箱の中に入ってた?
メッセージカードみたいなもの?
「見なくていい!」
亮司さんは身をひるがえす。
「ええ、いいじゃない、見せてよー……あっ、あんなところにテロリストが!」
「な、なにっ!?」
「スキあり!」
私は亮司さんから、そのカードを奪った。
そこに書かれていたのは、男の人の文字。
『高浜さん、たまに奥さんのコスプレ想像してますよね? 矢作
通販で買いました。サイズが合うといいのですが。 新城
絶対可愛いってー!写メ送ってくださいね! 大西
警察備品の手錠は、プレイでは使わないように。これで我慢しとけ。 上地』
……コスプレ?手錠プレイ?
「えっと亮司さん、これはどういう……?」
「ち、違うんだ、決して、キミの婦警の姿だとか、事務服の姿だとかを想像してしまって、それを矢作にさとられたとかじゃ……」
「そうなんだ……」
「はうっ!」
亮司さんは、頭を抱えてしゃがみこんでしまった。
180㎝超の大きい人がそうしていても、どこにも隠れられてないし、存在感消えてないけど。