イケメンSPに守られることになったんですが。
「お前さ、」
またブラックが何か言いかける。
しかし、その続きは聞けなかった。
ブラックは突然、フリーズしたパソコンみたいに動きを止め……
一度まばたきをすると、銃をしまった。
でもその目はもう、トラの目じゃなかった。
「す、すみませんっ!!」
みるみるうちに、顔が赤く染まっていく。
あ、ホワイト高浜に戻った。
そう思う間もなく、高浜さんは深く頭を下げた。
「リョウがとんだ失礼を…!!本当にすみません!!」
「リョウ?」
「もう一人の俺です。
えっと、それはあとで詳しく説明するとして……本当にすみません」
もう一人の俺?
意味がわからない。
性格が変わったとして、それが他の人間なんてことはありえない。
高浜さんは、高浜さんのはずじゃないか。
「……そんな言い訳しなくたって、素直に謝ってくれたらいいんですけど。
すみませんね、こんながっかりボディのマルタイで」
「違うんです!本当に!
リョウは大きい方が好きみたいですけど、俺は小さい方が好きです!機能的にすぐれてるし!」
「機能?」