イケメンSPに守られることになったんですが。
煮え切らない私にいらいらしたのか、篠田さんからの攻撃が繰り出される。
「……嫌なら、どうぞご勝手に。
好きなところで好きなようにしてください。
それでお亡くなりになっても、警察は責任を負いませんからね」
「…………!!」
「篠田!!」
冷たく言い放った篠田さんから私を守るように、高浜さんが前に立ってくれる。
「……さすが、盾役が板についてるじゃないか。
その調子でマルタイを守りぬけよ」
またふん、と鼻を鳴らして、篠田さんは去っていく。
彼の背後で若いSPたち全員が、べーっと舌を出した。