イケメンSPに守られることになったんですが。


煮え切らない私にいらいらしたのか、篠田さんからの攻撃が繰り出される。



「……嫌なら、どうぞご勝手に。

好きなところで好きなようにしてください。

それでお亡くなりになっても、警察は責任を負いませんからね」


「…………!!」


「篠田!!」



冷たく言い放った篠田さんから私を守るように、高浜さんが前に立ってくれる。



「……さすが、盾役が板についてるじゃないか。
その調子でマルタイを守りぬけよ」



またふん、と鼻を鳴らして、篠田さんは去っていく。


彼の背後で若いSPたち全員が、べーっと舌を出した。


< 71 / 438 >

この作品をシェア

pagetop