イケメンSPに守られることになったんですが。
「お待たせしました」
「うわお!!」
突然ドアが開いて、背後からした亮司さんの声に驚く。
「?どうしました?
喉が渇きましたか?」
「だ、大丈夫です……素敵なお部屋だなって、ちょっと見てただけで」
「そうですか?」
ふむ、と亮司さんは納得し、掃除機を持って私を手招きした。
「こちらの部屋を使ってください」
言われるままついていくと、廊下を出てすぐのドアを開けたところに、もう一つ部屋があった。
亮司さんが、ホテルマンのようにドアを開く。
そこにはベッドが置いてあるだけの寝室があった。
「これって……」
「すいません、普段俺が使っているベッドなので、ちょっと加齢臭がするかもしれません。あはは。
明日、除菌スプレーを買ってこさせましょう。
今日はもう遅いので、入浴と夕食が済んだら寝てください。
疲れたでしょう?」
「……もしかして、ベッドってこれ一台……」
「俺は客用の布団がありますから。
交代の時間だけ、隣の部屋で寝かせてもらいます」
「そんな、使えないです!」