イケメンSPに守られることになったんですが。
「どうした!?」
「!!?」
バン、と勢いよくドアを開いたのは、
銃を構えた、多分リョウさん──だった。
「ぎゃああっ!!」
思わず悲鳴を上げてしまった。
だって、リョウさんは……まだ水滴のついた体で、腰の位置にタオルを巻いただけの姿だったのだ。
「ああ?なんだこれ」
リョウさんは銃を構えたまま、床に散乱したものたちに、視線を落とす。
かがむとその一つを摘み上げ、呆れた顔で私を見た。
「……なにしてんだ、お前」
「い、や、あの、これは」
「こんなん使ってる場合じゃねーだろ。
事件が終わるまで待てよ」
「だだだ、誰も使おうとなんかしてませんっ!!
相手もいないのにどうやって!!」
「いるだろ、男がここに。
派手な誘い方だな、おい」
「ちちちちち、違いますーっ!!」
なんでどうしてそういう解釈になるの!?
私は真っ赤になって否定した。