俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「翼…」
「今日さ、俺バスケしようと思ってんだ。暇なら一緒にやんねえ?」
「うん、いいよ」
「よっしゃー、楽しみっ!ほら、咲夜も早くカバン持てよっ!」
翼にせかされるままに、急いで教室を出る。
玄関には赤いランドセルを背負った、後姿があった。
「姫っ!」
「もう、二人とも遅いよーっ」
振り返るとツインテールを揺らしながら、笑顔でかけ寄ってくる。
「姫、今日咲夜も来れるってよ!」
「わーいっ!姫も咲夜のシュート見たいっ!」
翼の言葉に、姫は大はしゃぎしている。
「大げさだよ…」
前で盛り上がっている二人を見ながら、ため息をついた。
「なんで?」
気づいたら、姫が俺の顔を覗きこんでいて…。
きらきらの笑顔でこう言った。
「バスケしてる咲夜すごくかっこいいじゃんっ!」