俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
顔赤いくせに、はにかみながら微笑んでみせる。
「………」
最近この反則的な笑顔を見せるようになったのは、気のせいじゃない。
いや…
意識するようになったのは俺の方か?
「で、今日はどこだっけ?」
なんとなく沈黙が気まずくなって、問いかけた。
「うんっ、今日の練習で毒リンゴのシーンまで終わったから……」
そう言いかけて、姫の顔が一気に赤くなった。
「姫…?どうしたの?」
たまらず手を伸ばすと、姫は制服の袖を掴んできた。
「次は王子様とのキスシーンなの//」
うつむきながら、小さな声で告げたこと。
「当日は、本当にキス…しなきゃダメなんだって」