俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「……冗談」
そのままポスッと、胸元に収められた。
「咲夜…っ//」
ちょっと抱きしめられただけで、体温は急上昇する。
ドキドキを通り越して、心臓はバクバクと鳴っている。
「気にする必要はないと思うよ」
「…え?」
「…キスのこと。舞台にいるときは、姫じゃなくて"白雪姫"だと思えばいい」
あたしじゃなくて、
白雪姫だと思うこと…?
「そうすれば、姫のキスのカウントには入らないでしょ?」
「そうだよ…ね」
咲夜の腕の中で聞いた声。
穏やかで安心感を与えてくれるから、自然と頷くことができた。
意識しすぎていたのかもしれない…。
キスのことも、翼のことも。