俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


「泣くんじゃねえよ。こんなケガ、すぐ治る」


「……っ」


「おまえが無事なら大丈夫だから」




翼の香りに包まれたまま、強気に笑う…


いつもの声を聞いた。


普段はそんなこと、絶対言わないくせに…




「……ありがと…っ」




その声に安心して、強く抱きついたんだ……






ガラッー!



不意に聞こえた扉の音に振り返る。




「…姫」



翼の腕の中にいるあたしを、驚いた顔で見つめている…




「咲夜!!!」



どうしてっ………!




「…時間になっても来ないから、来てみたんだけど。翼といたんだ」



穏やかな口調だけど、目が笑ってない。


怒ってるを通りこしたような冷たい笑顔。


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