俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
グーにした手に力をこめる。
「うん…っ」
急いで走り出す。
振り返りはしない。
背中を押してくれた。
翼が笑ってくれているのはわかっていたから……
一秒でも早く行かなきゃ。
咲夜が歩いていった方向、教室の方へダッシュしたんだ。
長い廊下を走って、無人の教室いくつも通り過ぎたその先。
1-Cのクラス札が見える。
そのドアの向こうに大好きな人の姿を見つけた。
「さく……」
声をかけようとした瞬間。
咲夜の他にもう1人、女の子がいるのが見えた。
やばいっ………!
真剣な話をしていそうな雰囲気に慌ててドアの陰に隠れた。
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