俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「よかった。どうしても言いたいことがあったから」
「言いたいこと?」
「うん、あのね……
私、ずっと前から咲夜君のことが好きだったの」
「………っ」
顔を真っ赤にする木村さん。
その表情ひとつで、本気で好きでいてくれたことも、決心して告白してくれたことも伝わった。
あまり人の輪にとけこめない俺のこと…
見てくれていたんだなってありがたく思う気持ちもある。
けれども…
「気持ちは嬉しいけど、ごめん」
"姫"
頭の中に思い浮かんだたった1人のお姫様。
小さな頃からずっと見ていた。
その人以外を考えるなんてできないんだ…
「俺、好きな人がいるんだ」
「そうなんだ…」