俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


咲夜


おまえは一体何を考えている………?


+





+


夜8時。


「よお、咲夜」


部屋に入ると、椅子に座ってヘッドフォンをしている咲夜の後姿が見えた。


俺の声に気付いたのかゆっくりと振り返る。



「……翼?来てたんだ」


「あぁ」


「連絡もなく来るなんて珍しいね」



ヘッドフォンを耳から首にかけなおすと、微笑する。


あんな現場を見たっていうのに、そのときとはうって変わっていつも通り。


数時間前の出来事が嘘なんかじゃないかと思うくらいで…。



「座って。今なんか持ってくる」



立ち上がってドアの向こうに消えていく背中を見送る。



「はー…」

 

大きくため息をついた。


気にしてるのは俺だけってことか?

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