俺様orクール?幼なじみのお姫様♥



「心配すんな。


おまえがうまくできなくたって、お姫様らしくなくたって、全部俺が受け止めてやるから」




一番近くで聞いた声。


切なくなるくらいに優しくて、泣きそうになる。


真っ暗な舞台袖にわずかな光が差し込む。




淡い色の光が照らし出した姿……




「おまえをこの中で1番幸せなお姫様にしてやるよ」




強気に笑う、


俺様な王子様。



意地悪な魔法のコトバ




「……うんっ」




差し出された手を取って舞台に上がる。



そのコトバにかけられた本当の魔法は………。




「これより1-Cによる『白雪姫』を開演します」




< 162 / 393 >

この作品をシェア

pagetop