俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


「姫とのキスがかかってんだぜ?やらないわけにいかないだろ?」


「………っ!!」



そういう問題かよ。


それを否定できない自分がいることも事実だけど…。



「でもな…」



無理して笑ったせいか、反動でさらに苦しそうな表情を浮かべる。



「万が一ってこともあるからおまえにひとつ頼みがある」


「頼み…?」


「ああ」



+





+







"姫の練習に付き合っていた咲夜なら容易いことだろう"



下を向く、自分の衣装は翼と同じ。


王子様の衣装。


もうすぐの出番を待って、翼は舞台のすぐ横にいる。



"もし俺が途中で動けなくなりそうだったら、代わりに出てほしい"



それが翼に頼まれたことだった。


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