俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「はい。白雪姫はその美しさを妬んだお妃様によって、毒リンゴを食べさせられてしまったんです」
「そうなのか。なんてかわいそうな話だ」
そう言って王子様が棺を覗きこんでくる。
「なんと美しい姫…」
真剣な表情で見つめてくる。
翼……
うっすら開けた視界に目を合わすと、小さく笑ってくれた。
"大丈夫だ"とかすかに唇を動かした。
ありがと。
あたし、王子様が翼でよかったって思うよ…
だから、大丈夫。
笑顔を浮かべ、もう一度目を閉じた。
「姫が死んでいるなんて…この悲しみは計り知れない。せめてもの慰めに、僕の口づけを受け取ってほしい」
髪を優しく撫でられて、近づいてくる気配。
────心配すんな。
おまえがうまくできなくたって、お姫様らしくなくたって、全部俺が受け止めてやるから
"おまえをこの中で
1番幸せなお姫様にしてやるよ"