俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


「姫の気持ち…か」



見据えた先の咲夜のこと。


本当に目を反らしたいのは俺のほうかもしれないな。


けれども…。




「俺は言ったけどな。姫が誰を好きでも好きだって」


「……そっか…だから2人は…」


「ちげーよ」



「そんなわけないだろ」と付け足すと、咲夜はきょとんとしていた。



姫が愛した男は


好きな人の笑顔を一番に守ろうとする…


バカでお人よしなヤツだ。




「ー……っ!」



無理して支えていた体勢、急に脚がズキリと痛んだ。



「翼、おまえ、脚どうしたんだよ?」



さすがに気づかれるか…。


痛む脚がふらついて、じわじわと痛みが襲ってくる。


でも、それさえも今は好都合なのかもしれないな。


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