俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「咲夜っ!」
小走りでタタッと近寄ると、咲夜はこちらに顔を傾けた。
「姫……」
「え、えと…」
お礼も言いたいし、王子様姿がかっこよかったとか。
言いたいことがたくさんあるのに、恥ずかしくてうまく言葉が出てこない。
だってさっき…
咲夜とキスしちゃったんだもん…//
目が合っただけでさっきと同じくらいに顔が熱くなる。
「あのね…っ」
「よっ!!!今日の主役!!!」
言いかけた瞬間、クラスのムードメーカーな男子が間に入ってきた。
盛り上げ担当みたいな彼の言葉に、一気にみんなの視線が集中する。
「王子様とのシーンは最高でしたねぇっ!」
「2人とも本物の白雪姫と王子様みたいだった!」
もてはやすように茶化してくるクラスメイト達。
恥ずかしいよ…っ
そう感じていたのはあたしだけじゃなかったらしい。
「行こう、姫」