俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


怒らせてしまったのに、仲のいい幼なじみじゃなくなってしまったのに。


それでもステージまで助けに来てくれた。


咲夜はやっぱり優しい人だよ…。


咲夜だから感じる想い、伝えたい気持ち、たくさんたくさんあるのにな。



「姫…」


「ごめんねっ、仲のいい幼なじみじゃないのに助けてもらって」


「え……?」


「好きな人いるのにあたしにキスなんかしたら困っちゃうよねっ」


「好きな人……?」



咲夜が怪訝そうな表情を浮かべる。


「話が全然読めないんだけど」と真顔で言われた。



「あっ…ごめん、この前教室で告白されてたの聞いちゃったんだ」



こんなことを言いたいんじゃないのに。


偶然知ってしまった事実が、全てをこんなにも切なくさせる。


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