俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
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姫side
それから数週間後の放課後の教室。
「えっ、バスケの試合?」
「うん」
咲夜がカバンから一枚のチラシを取り出す。
机を乗り出してのぞきこむと、"プレーオフ開幕!"という大きな文字が見えた。
「週末にプロの試合があるんだよ。場所も近くのアリーナなんだ」
好きな選手が出るらしく、すごく楽しそうに話している。
咲夜が笑ってるのってめずらしいかも…。
だけどうれしそうな笑顔に、あたしも幸せな気持ちになる。
「もしかして咲夜行くのっ?」
チケット取るの大変そうだけど見たいんだろうな。
「実は…」
咲夜はまたカバンをごそごそと探すと、黒い財布を手に取る。
「申し込んだら当たったんだ」
その中から2枚のチケットを取り出して、あたしに見せた。