俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
「じゃ、行こうか」
歩き出して、咲夜はあたしの手をつかむ。
そして指を絡めるように握った。
「咲夜っ…//」
「…ん、嫌だった?」
少し意地悪に微笑んだ。
あたしがそんなこと1㎜も思ってないって咲夜は気づいてるくせに。
ただ、恥ずかしかっただけで…
「う、うれしいです……」
「じゃあ、今日はこのままでいさせて」
隣を歩いてるその距離が近く感じる。
ただ手を繋いでるだけなのに、恋人同士になっただけで、こんなにも違う景色に見えるんだ…。
さりげなく車道側を歩いてくれるとこも、あたしに合わせて歩いてくれる歩幅も。
その一つ一つが本当にうれしいんだ。