俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
ニコッと微笑んだ茜さんにつられて翼も笑う。
美男美女でお似合いの2人…
まるであたしだけ枠から外れてしまっているみたいだ。
女の子に話しかけられているなんていつものことなのに…
楽しそうにしてるのを見ていると、いつ翼を失ってしまうか
…怖い。
「じゃあ黒ってみんなに伝えといてな」
「了解ですっ!」
茜さんはカタログを閉じて、両手で抱えるように持ち直す。
そしてあたしのほうを向いた。
「有栖さんもごめんねっ。いい雰囲気のとこ邪魔しちゃって」
「えっ!?全然そんなんじゃないよ…っ!!」
いい雰囲気って…
ただからかわれてただけだもん…っ!
「そうなの?でも…」
「ちげえから。こいつ彼氏いるし誤解すんな」