俺様orクール?幼なじみのお姫様♥


「ふふっ…ありがと」


「どうしてそこでニヤけんの?人が悲しんでるのに」



拗ねたように顔を反らされる。


咲夜はそう言うけど…。



「だって、うれしいんだもん。咲夜がそんなにあたしのことを考えてくれてたんだよ?」


「それはそうだけど…さ」



顔をむけた方向を覗くと、目が合って微笑された。



「そんなんじゃ今日はもたないよ?」


「えっ?」



グイッ……と手を引かれる。


バランスを崩してよろけて、ツリーのちょうど真ん前にくる。


そのまま咲夜に抱きしめられた。



「ハッピーバースデー、姫」



その言葉と同時に手元に何か置かれる。


目線を下げると、そこにあったのは小さなくまのぬいぐるみ。


見覚えのあるそれは、この前のアクセサリーショップの外に飾ってあったテディベアの小さいもの。


そして…


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