俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
律が後ろから覗きこんでくる。
「うん、さっき咲夜が教えてくれたの」
「へぇー…ってうわ!クリスマスの次はバレンタイン!?
うちの監督行事なんてまるで無視じゃない」
「ほんとだ…っ」
プリントに視線を落とす。
ちょうど真ん中の日である14日は、朝から晩までびっちり練習日程が組まれている。
「これだから独身の体育会系教師は。絶対モテないから嫌がらせよね」
「あははっ。そうだったりして」
監督の熱血さは恋人にするには暑苦しい。
その先入観だけで部員の間で噂になっている"独身説"。
本当のところはわからないんだけど、恋人にしたいって人がいたらすごいと思う。
「でも姫はいいよね。咲夜くん同じ部活だから関係ないもんね」
律が頬づえをつきながら、髪を指でくるくるとさせる。