俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
下ろしたタイマーを見つめながら、茜さんがつぶやいた。
「あのっ、ありがとうございますっ!」
「全然いいよっ!てか同じ学年なんだから敬語もさんづけもナシにしよ?」
「ね?」と笑顔で同意を求めてくる。
「うんっ」
「あらためてよろしくね、姫ちゃん!」
「こちらこそ、茜ちゃん」
「ちゃんづけって照れるね」と茜ちゃんは控えめに微笑んだ。
わ…
可愛いなぁ…//
でもそれだけじゃない。
人なつっこくて、優しくて
すごくいい子なんだもんね。
翼が選ぶのもわかる気がするよ。
話すと気が合って、すごく話もはずんだんだ。
「うちのバスケ部って行事に練習多いよね」
「そうだよね~っ」
やっぱりみんな同じことを思うよね…!
監督の鬼畜行動には部員全員が泣かされてる気がする。
「せっかくのバレンタインなのにチョコレートも渡せないもん。
だから同じ部活同士の姫ちゃんと藤城くんがうらやましいよ!」