俺様orクール?幼なじみのお姫様♥
良かった……。
生きてる…
なんて言ったら大げさかもしれないけど
それくらい焦っていたのは事実だ。
ホッと胸をなでおろす。
「熱高けぇみたいだし、とりあえず部屋戻るぞ」
姫は俺がかついでいくとして。
その前に先に通路を確保しなきゃな。
ドアノブに手を伸ばす。
けれどもガチャガチャと何度回してもそれはびくともしない。
さっき無理矢理こじ開けたときに鍵が壊れたのか……?
しばらく作業を繰り返したが、状況は一転しそうにない。
「どうしたの……?」
顔を真っ赤にした姫が不安そうに見つめてくる。
事実を隠したってしょうがない。
「出れねぇみたいだ」
「え……?」
姫の目の色が変わった。